ロシア風呂の入浴法と効能

ロシア風呂とは

 

ロシア風呂という名前はあまり聞いたことがないかもしれません。しかしサウナといえば誰もが知っていますし、愛用者も多いと思います。実はロシア風呂とはサウナの中でも湿式の蒸し風呂のことを指しており、その入浴法が他とは少し違うのも特徴となっています。

 

これは古代ローマ風呂とも非常に似ていて、古くから温泉療法として主に北欧圏で利用されていたようです。当時の温泉療法というのは、良質でバランスのとれた鉱泉によってゆったりと保養して、健康増進することで、ギリシャ・ローマ時代には、人々は温泉治療に頼り、健康を回復していたとされています。

 

その中でのロシア風呂とは、はじめに40~43度の蒸気が充満した室内に、10分程度横になって入り、その後、身体が慣れてきたら今度は50度前後の室内に30分程度入、入浴後は冷水を浴びます。これを何回か繰り返して、最後は暖まった状態で終了となる入浴法です。
厳密には適温度は中温50~65度、適湿度は中湿50~55%とされています。木製の箱の中で腰かけて首だけ外に出すというスタイルの蒸気函浴もロシア風呂のグループになっているようで、これは現在の首出しサウナの原型ともいえます。

 

箱の中は45~55度程度の飽和水蒸気を送り込まれ、10~30分入浴しますが頭部に冷たいタオルをあてて冷やすので、のぼせにくいのが特徴となっています。入浴後は全身に冷水を浴びて、乾いたタオルで汗を拭きとってしばし安静にします。