ロシア風呂の入浴法と効能

ロシア風呂の効能

 

蒸し風呂は、既に紀元前1世紀頃から中央アジアではあったと考えられており、ここでは高温に加熱した石に水をかけて蒸気を発生させて蒸し風呂状態をつくり、入浴を行っていたようです。

 

この方法は燃料も少なくて済んで手軽に使用できるので、特に冷水による入浴に適さない寒冷な地域で広まっていき、中東ではこの蒸し風呂がハンマームと呼ばれる公衆浴場となり、更にロシアや北欧にではサウナの原型ともなっていったのです。

 

乾式のサウナですと温度約100℃、湿度約10~15%という高温乾燥が特徴ですが、ロシア風呂は、温度が50~65度ということで身体の負担が少なく、楽に利用できるサウナだということができます。

 

やはり乾式サウナのような高温の熱気による息苦しさがないので、デリケートな肌の人でもOKですし、髪や喉にも優しいのが特徴です。

 

蒸気は熱が身体に伝わりやすく、比較的低温でもサウナ効果を発揮できて充分な発汗ができます。又、直接身体に蒸気がかかるということで、皮膚の汚れや皮脂も落ちやすく、血行促進による肩こりや目の疲れを取る効能もあるようです。

 

更に蒸気を浴びながら手足を軽くマッサージすれば、疲れが和らぎ、食欲不振などにも効くそうです。更に女性にとって特に嬉しいのが保湿効果で、入浴中に肌が水分をたっぷり吸収しますから、天然の保護膜でカバーされた状態になり、入浴後の肌がしっとり柔らかになります。